おはうーございます。
ランナーなら誰しもが憧れるTOKYO MARATHON(以下、東京マラソン)。
昨年の8月に初エントリーながら初当選した僕は、この日をひじょ~に待ちわびていました。
この時の記憶は今でもしっかり覚えています。
それでは、僕の記憶を少しずつ紐解いていきます・・・!
う~、いってみよう!
おはうーございます!
東京マラソン
国内最大規模にして最有名のマラソン。ランナーやそうでない人でも一度は走欲を掻き立てる大会です。
別の見方をすると、ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズやマラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGC 男子)も兼ねているため、
「日本代表選考レースに出たよー」と周りに自慢できます(笑)
フルマラソンの他に、車椅子の部や10.7Kの部もありますが、今回はフルマラソンの解説をします。
エントリー
2023年を参考にすると、、、
国内ランナー:¥16,500
海外ランナー:$160
為替手数料の負担軽減のため、海外勢はドル支払いも可能だそうです。流石は国際大会!
とはいえ、ランナーのお財布には痛い金額です。
直近3年間の大会は、新型コロナによる影響をモロに受けています。
2021:中止
2022:2020年の出走予定者
2023:同上+α
エントリー方法としては、
①プレミアムメンバー(ONE TOKYO)エントリー
→3000人を超えたら抽選。落選で一般枠で再抽選の対象(プレミアムメンバー年会費¥5,500)
②一般枠
→ONE TOKYO3大会連続落選者を対象とした再抽選(3,800人/マラソンのみ)
→都民抽選 国内サイトでエントリーした方のみ(1,000人/マラソンのみ)
→準エリート落選者が一般枠で再抽選の対象。(♂:2’32’00 ♀3’19’00 以内)
③チャリティーランナーエントリー
→一定額以上の付与を行い、出走
④ RUN as ONE – Tokyo Marathon 2024 (準エリート)
倍率が高いだけあって、いろいろな工夫を凝らしています。原理としては、東京のためにお金を寄付したらその分当選確率が上がるといったところでしょうか。
倍率(2018~2020)
上記3年間は異例の対応だったので、もう少し過去の倍率を表記
大会日:プレミアム枠:都民枠:一般枠
2018(2/25):9.1:ー:12.1
2019(3/3):8.8:ー:12.1
2020(3/1):8.2:32.7:11.1
世界的にも有名な大会だけあって、倍率も軽く10倍は超えます。僕の参加した年は12.1倍でした。
高低差
(東京マラソン公式より)
前半から下り基調。その後もびみょ~~にアップダウンが小刻みに続くものの、ほぼフラットコース。加えて時期的にも10℃を切ることも多いので、記録を狙いたいランナーにはもってこいの大会です。
大会までの練習内容(月間走行距離)
12月:(67.5K)NAHAマラソンのあとに2回だけゆるジョグ
1月:(100K)ハーフジョグと、通勤ジョグなど
2月:(160K)内訳
◯1~10日
・ジョグ(通勤+昼休憩)
・20K走(ave4’59/kーラスト5K4’50)1本
・30K走(ave4’59/kーラスト10K4’50-55)1本
◯11~20日
・ハーフ走(金華山 ave7’15/k)1本
・ラン(4’30/k)1本+(4’50)複数
・ジョグ(6’00/k)少し
◯21日~大会前日まで
2/21 (5’39/k)
2/22 休足日
2/23(5’51/k ラスト1K 4’49/k)
2/24 休足日(いざ東京へ)
2月の中旬辺りまで、20Kや30Kと追い込み過ぎではありますが、高まる気持ちを抑えつつ休足日も設けています。
ー大会ー
今回は違った視点から記載していきます。
前日の受付で、アシックスの目標タイムに向けた5K毎にタイムが記載されたリストバンドを入手。作戦は30K以降にペースを上げる『ごぼう抜きプロジェクト』
当日は4時起き。まず、今回は預け荷物をケチってしまったので、スマホもホテルへ置いてきました。当然、会場まで場所がわからないので、ランナーっぽい人たちの後をつける。寒くて自作ビニールポンチョを付けていたら、一般のお姉さんから「雨降ってないよー?」と声をかけられた。 大丈夫。寒いけど心は闘志で燃えている。
元から手荷物はないので、検査はすぐに終えてトイレへ直行。すぐに入れた。ポカリの配布もあったが、これはある種の罠でもある。尿意をできるだけ抑えるため、半分だけ飲みました。
ゼッケンは『D』。Dブロックの先頭あたりで待機。待機中も、日本代表を狙うランナーの紹介が始まる。超一流のランナーとこの場にいられることが誇らしい。
STARTと同時に紙吹雪が舞い、ものすごい盛り上げを見せる。START地点まで150sのロス。でもこの人数で150sのロスは許容範囲。2K地点まで走りにくかったが、それ以降はU-pace(訳:うーじぇ~のペース。つまりマイペースということだな)を刻む。暑くて同時にポンチョを切り離す。
↓全員僕です
淡々と目標の4’57/Kを切るペースを刻む。このとき、後ろにいるであろうサブ3.5ペースメーカーに越されないように意識していました。
・・・・が
20Kの折り返しのときに見えてしまったんです。
自分の先にサブ3.5のペースメーカーがいたことに。ガーミンに過信しすぎてました。というよりGPS補足はビルなどの高層建物に弱い!
このとき僕は焦りました。このペースで刻んではサブ3.5に届かないと。あとハーフはあるとはいえ、まだ呼吸も脚も余裕があるので、ここからサブ3.5集団を狙う作戦に変更。もう一段階ペースを上げます。
この時、覚醒してました。周りの応援する声、ランナーの足音、息遣い。異常なほど高いビル群。すべて感じていましたが、「とにかくサブ3.5」を意識して走る。 気づけば20~30sも速いペースになってました。
そして
32Kでサブ3.5ペースメーカを捉える。捉えたものの、まだ攻められそうなので、サブ3.5集団を置き去りにして行けるところまで。
ー結果ー
サブ3.5達成ぃいいいいぃいぃいぃっぃいいいい おぇ
念願のサブ3.5をついに達成しました!
グロスタイム:3’26:XX ★PB(7分ほど更新)★
振り返り
考えられるのは2つ。
・疲労抜き
・ネガティヴスプリット
疲労抜きとは、心身ともにマラソンに対する不安を取り除くことだと僕は思います。
前提として、しっかり練習をこなせていることです。
前回のNAHAマラソンでは、300K近く走っているにも関わらず、直前まで追い込む行為をしていました。「筋肉痛の完治=疲労抜き」と大きな勘違いをしていました。結果としてサブ4がやっとの惨敗。
今回はそれを踏まえ、中旬まで追い込むものの、大会10日前を目処に休足日やジョグを意識しました。大会当日、天気に恵まれていたのももちろん要因の一つでしょう。当日は気温10℃以下。ほぼ無風状態のベストコンディションだった記憶があります。
そして、マラソン後半にペースを上げる「ネガティヴスプリット」を形にできたこと。前回のPBであるいびがわマラソンも、徐々にペースを上げるネガスプパターンでした。このネガスプパターン、実は僕だけでなく一流選手も同パターンでPB(場合によっては世界新記録)を出している選手が多いです。マラソンは30K以降からとはよく言ったもので、後半以下に余力があるか否かで肉体の潜在能力を引き出せるかが決まる気がします。
こちらもきれいなネガスプ型。というより後半こんなに上げられるなら、前半もう少し早めたほうがいい気もしますね。
そして、この日もう一つのBIG NEWS
設楽悠太選手が16年ぶりの日本男子マラソンの記録を更新!(2’06’11)
日本新記録おめでとうございます!できれば1億円の1%でもほしいです!
今回の大会を経て、積み上げてきた練習を無駄にしないためにも、最後の疲労抜き(積み木で言う屋根部分)をしっかり考えて実践していこうと思います。
まだまだ僕のマラソン史は続きます。どこまで進化するのか・・・
乞うご期待!
その一歩が未来を拓く。 ではまたっ!